作品説明

説明なし

あらすじ

辺境の城・莿天城の城主である大魔法使い・世無は、記憶を失った少年を拾います。この少年は、世界各地で発生した大規模な災害「界変」により国を失った「飛国」の元王子でした。彼の両眼には、死者を蘇らせる力が宿っており、亡くした側仕えの櫟江を蘇らせるため、自身の力と向き合う決意を固めます。弟子を取らないことで知られる世無でしたが、王子を危機から救うため、自らの弟子として迎え入れます。

作品の特徴

• 魔法体系の独自性：本作の世界では「魔力」と呼ばれる力が存在し、それを操る「魔法使い」は「魔力持ち」と「玉使い」の二系統に分かれる。特に、七つの属性を極めた「七色の魔法使い」は最高位とされ、世無はその一人で「緑」の魔法使いとして植物を操る力を持っている
• 「界変」と「魔法使い殺し」の脅威：世界各地で発生した「界変」により、多くの国が滅びた。同時期に現れた「魔法使い殺し」と呼ばれる存在は、無慈悲に魔法使いたちを狩り続け、七色の魔法使いもその標的となっている
• キャラクターの魅力：主人公である王子は、記憶を失いながらも自身の力と向き合い、成長していく。世無は、弟子を取らない主義ながらも王子を弟子として迎え入れ、彼の成長を見守る
• 作者の過去作品との関連：田辺イエロウは「結界師」や「BIRDMEN」などの作品で知られ、本作でも緻密なストーリーと魅力的なキャラクター描写が特徴
• オリエンタル・ファンタジー：東洋的な世界観と魔法体系が組み合わさった独特のファンタジー作品
• 死者蘇生の力：主人公の両眼に宿る死者を蘇らせる力が物語の重要な要素となっている
• 師弟関係：弟子を取らない世無と王子の師弟関係が物語の中心的なテーマ
• 辺境の城：莿天城という辺境の城を舞台とした物語展開